私の婚約者は特殊捜査官
・・・

「秀・・・秀・・・」

私は泣きながら、秀を抱きしめた。

・・・

「一人、片付きましたね?」

・・・

そう言って入ってきたのは、

隆弘。

・・・

私は無言のまま隆弘を睨み続ける。

・・・

「大切な人が死ぬって、

とっても辛いでしょう?」

そう言って悲しそうな顔をした隆弘。


「…返して」


「・・・え?」


「秀を返して!」

私は泣き叫んでいた。

・・・

隆弘は薄らと笑みを浮かべる・・・

・・・

「私も小さいながら、

同じ気持ちでしたよ・・・」


「同じなわけ・・・ない」
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