私の婚約者は特殊捜査官
・・・

私は何度も断ったけど、

理子の決心は固いものだった。

・・・

そして真夜中・・・

時間にすれば午前、2時・・・

・・・

理子は、

静まりかえる屋敷を、

私を支え、音をたてないように、

外まで出てくれた。

・・・

「とにかく今は、琴美さんの

お父様がいるところまで、行きましょう」

そう言って、

ゆっくり歩いていく・・・

一歩、また一歩・・・

確実に警察署へと足を進める。

・・・

「大丈夫ですか?

足は痛みませんか?」

私の足を心配して、理子は

何度も私に問いかける・・・

私はその度に、大丈夫、と、

笑顔を見せた・・・
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