私の婚約者は特殊捜査官
「もっと早く、理子の口から、

その言葉を聞いていたら、

何か変わっていたかもしれない」


「隆弘様」


「・・・そこの。

おい、お前」


・・・

ドアの脇に立っていた部下に声をかけた。

・・・

「・・はい!何でしょうか?」


「あまり見かけない顔だな?」


「…最近相馬様の周辺の警護を

やらせていただくようになりました」

・・・

オレの傍に置く者の顔と名前は

覚えていたつもりだったのに・・・


「…名は?」


「橋本 彬と言います」


「・・・そうか。

じゃあ、橋本・・・

これから相原琴美の世話をお前に

任せる・・・いいな?」


「・・・はい!」
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