私の婚約者は特殊捜査官
7.いつも近くに・・・
・・・

しばらく抱き合っていたけど、

いつまでもこうしているわけにはいかない。

・・・

秀は、

さっきまでしていた変装を、

またして部屋を出ていこうとする。

・・・

「・・・秀」

私はまた泣きそうな顔になって、

秀の名を呼んだ。

・・・

すると秀は笑って言った。

「大丈夫。今は相馬の部下、

橋本 彬でここにいる・・・

しかも都合のいい事に、

琴美の身の回りの世話を頼まれた。

だから、いつもお前の傍にいる」


「…本当?」


私の言葉に優しく微笑んだ秀。

私を安心させるように、

優しく抱きしめた。

・・・

「どんな時も傍にいる。

だから、もう何も怖がることはない」

そう言った秀は、

私の頭にキスを落として、

部屋を出ていった。
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