青空バスケ―3rd―

「え、そうなの?
監督ってそんなにお喋りだったっけ」

「かなり喋ってる。
あ、ちなみに栞奈のことも知られてるから」

「何で!?」

「監督が当時のマネージャーが俺の彼女だって言ったらしくて」

「あれ、じゃああたしも一躍有名人かな」


そう言って笑う栞奈。

24になっても栞奈のチワワな感じはまったく変わらない。

童顔だからか、普通に高校生に見られることもしばしば。


「あ、そうだ!
まだあの罰則ってあるの?」

「あぁ……抹茶豆腐ヨーグルトな。
あるよ」


あの罰則は伝統として受け継がれてる。


「じゃあ、今度差し入れしに行かなきゃ!
考案者の鳴瀬先輩と一緒に!」

「差し入れって、まさか……」

「もちろん抹茶豆腐ヨーグルトだよ」

「……やめとけ」


危険すぎるから……。


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