危険な彼女。


「怜太!見てみろよ!あの巨乳!」


アホな友達の手で頬を捕まれ、首を180度近く回転させられる。


すぐさま突っ込もうと顔をあげると、一人の少女が目に入る。


大きくてパッチリした瞳。
小柄な身体には似合わない、傲慢な胸。

更に栗色の長い髪の毛。


眩しい太陽に照らされた美少女は、窓際で休み時間にもかかわらず静かに本を読んでいた。


ーーー結城 理緒。
おそらく、クラスではダントツ一位であろう容姿の持ち主。


確かにあれは、アイドルなれるなー。

なんて考えながら、頬を掴む男に突っ込みをいれようと、回転した首を元に戻した。
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