ブスも精一杯毎日を生きてるんです。


なおも猫は飛び跳ね続ける。

『いやダメだよね、多分。』

ご丁寧にセンスのあるテーブルクロスまで敷いてあるテーブルに皿を置き、椅子を引いて私はケーキを食べ始めた。

うん、やっぱり美味しい。

今思えば一日近くご飯を食べてなかったんだった。

そりゃあ美味しいはずだよね。

「みゃあ!」

チョコレートケーキのことなどとうに諦めて、今度は私の気を引こうとせっせと私のふくらはぎの周りをくるくると回ってる猫。

とりあえずそれは無視して、

あいつ遅いなあ…。

とか考えながらチョコレートケーキ最後の一口を口に入れた。
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