ブスも精一杯毎日を生きてるんです。


『…出来たっ』

鮮やかな色をした回鍋肉がフライパンの中で湯気を立てている。

それをゆっくりと皿に盛り付けた。

気づけば直哉はタブレットを睨みつけながら、完全に仕事モードに入っている。

パソコン用メガネをしてる姿がちょっとかわいい。

そんな直哉の前に、出来たての回鍋肉と箸を置いた。

『どーぞ。』

「…おう。」

直哉はメガネを外すと箸を握った。

「いただきます。」

そう言って手を合わせるところをみると、育ちの良さを実感する。

『いただきます。』

私も向かいに座って食べ始める。

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