ツンデレ男子を愛します(仮)

この子はだれ?




「美可ちゃーん♪かぁちゃんちょっと美可ちゃんに話しあんやけどっ♪」

「…うん、帰って?」


母がこうして「ちゃん」をつけるのは大抵ヤバいことである。即追い返すのが良いのである。


「わかったぁ…ほな入るで~(笑)」

「(´・д・`)」


勝手に入ってくるのはいつも通りである。

「昨日とぅちゃんと話して決めてんけど、来週みんなで東京引っ越す「帰れや」


強制終了を促す。
失敗。


「ほんでなぁ、美可の学校受かってわーいなとこ悪いけど、取り消してもろて新しい花咲高校いってもら「ハァ!?(´・д・`)」


ん?ちょいまてよ!!花咲高校てなんかキラキラしとるとこやん!
しかも東京!?どこの国や!!標準語やぞ!!?やばいて!!


「まぁ、そうゆうことやし準備しとき♪…?大丈夫!花咲高校の理事長あたしのおとぅちゃんやろ!?せやし話はつけといたさかい、安心し!!」

「…いきなりすぎやろ!!なんでいきなりゆわれなあかんねん!!話し合いン時呼べや!!あぁぁぁぁぁもうほらテレビえぇとこ見逃したやん!」

「知らんわな!」

「そんな理不尽な!」

「あんた明日から友達に一言言うとき!お世話になったんやから」


有り得ない、これは夢だったというオチを期待するがやはり現実である。


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