ツンデレ男子を愛します(仮)

『マジかぁ……ほんならあんたとは学校通えんゆうことやなぁ…』

「そうなるなぁ…ごめんな?いきなり…。あたしもいま聞かされてん」

『そらしゃーないな。つか、あたしは大丈夫なんやけど、あんた大丈夫?この高校って…』


そう。この行く予定だった学校には、9年間片思いし続けている、田中純壱(タナカジュンイチ)通称:純にいが、通っている学校でもある。


「そやねん!!そんなんいやや!下心ありありやけど、純にいと同じ学校通ってafter school楽しもう思って必死扱いて勉強したのに!」

『下心…きもっ』


軽く突っ込みを受けたが、事実であるから仕方ないのだ。
物心ついた時にはもうそばにいた、本当のお兄さんのような人で、驚くほどやさしいのだ。
だが、純にいを思う人は自分だけではないのだ。

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