ツンデレ男子を愛します(仮)
2つの決心
お姉ちゃんの部屋の前。
立ち止まり、ノックをする。
『だれー?』
「入るしー」
『はいよー』
名乗らず入るのはいつものこと。
聞いといてつっこまないのもいつものこと。
「純にいが明日3人で遊園地行こ言うてんねんけど」
「ほんま!?いこいこ!」
「あ、うん」
一瞬で話が決まった。
3人で出掛けるのは嫌いではない。
だがいつも、私はおまけみたいな感じがして、少し寂しいのも事実である。
「てかな、美可!きいて!ちょうど私も明日純誘って告ろうとしててん!」
「へー( ・∀・)」
平気な顔をするが、やはり胸は痛む。
だって、私も明日伝えようって。
決めたんだ。
「でも3人やろ!?だから、美可には悪いけど、どっかで席はずしてほしいねん!…観覧車とか?」
さすがにイラっとするが、私だって負けない。だが胸は痛むがここはお姉ちゃんに譲ることにする。
だって一番可能性があるのはお姉ちゃんのほうだから。