初恋メランコリック







「まぁ、いいや。じゃ俺ら下でメシ食ってくるわ!」





「…そだね。じゃあね、凛。」






「いや、お前ら一体何しに来たんだよ。」







そう言って手を振る凛

俺は眠そうな光輝の肩に手をかけた







「光輝、そろそろご飯食べよっか?」





「…うーん?俺このまま茉奈と寝てる。」






光輝は目を擦りながらこちらに振り向く

相変わらず女子みたいな仕草で
本人はそれをコンプレックスに思っているようだから、口には出さないけど



光輝の発言に困っていると、凛は肩に手をかけながらこちらに目線を向けた





「…別に、光輝くらいならここに置いてやってもいいけど?」





「そう?じゃあ、お願いするよ。」






凛は光輝くらいならここに置いてやるらしい


千尋だったらどうだったんだろう…



そう思ったけれど、俺は笑いながらお願いした
凛はだるそうにベットに横になり、額に手を置き目を閉じた


俺は凛が目を閉じたのを確認して、凛の部屋のドアを閉めた





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