いちご〜幼なじみ恋愛〜【完】

side裕ちゃん

陽向の事は小学生の時好きだった。



そして、俺の初恋の相手。



いっつも大将にからかわれている陽向を助けていた。



それはボランティアでしている事ではなかったのに、陽向はそれに気づいていなかった。




こんなにも好きなのに陽向から見たらただの幼なじみ。



それ以来俺は陽向のことを女として見ないように努力した。



ふぁっと香るシャンプーの匂いも、ニコッと笑う笑顔もなるべく意識しないように中学の時はしていた。


そして、その成果もあって高校では意識しなくなったのに。



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