白い手紙  ~ 二つの心~




 古寺のドアをギィィィッと開けると、

 誰もいない、がら空きな空間の中には

 やはり落ち着く。





「夜光様~!」




  
 どこからか熊の声が聞こえたきがした。

 扉が開くと予想通り。



 ベアだった。

 それも



 ・・
 人間の姿で。




「探しましたよ夜光様~。ここにいられ

たんですか?」





「...ああ」




「空様が呼んでくるようにと言われて

こっちにきたんですけど...」




 なんだ。こいつは俺の何を伺っている。





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