白い手紙 ~ 二つの心~
「さ、斉藤君ですっ!」
人にはベア君のことは言えないから
とっさについた嘘が斉藤という
ありがちな名前だった。
「やっぱりね~...!で?どこが
いいの??」
「へぇっ!?え、えと...さわやかで
かっこいい...です」
突然きゃ~っ!と声を上げるから
私はびくっとなった。
「写真は!?写真とか持ってないの?」
「えと....うん」
「そ、残念」と残念そうにしょげて
しまった。
ふう。
どうやら危機は去ったみたい!
よかったよかった...フウ///