白い手紙  ~ 二つの心~






 や、やばい...。

 やばすぎる.....っっ!



「なんだ馬鹿女じゃないか。まだこんな所

にいたのか。くるならついてこい」



(ムカッ!)

 あんだってえぇぇぇぇ!?
 
 くるならついて来い!?何様だ!



「夜光君~?馬鹿馬鹿言わないでって言っ

てるでしょ~~っ!」



 私は走ってここまで来たって言うのに。

 やっぱりこいつは妖怪なんだ。
 
 そうじゃなきゃありえない...。

 

「...行かないなら寺に帰って熊とでも

遊んでいろ」




 そしていつの間にか私のほうが出遅れ

 ていて、後ろから「待ってよ~!」と

 付いて行くのだった。



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