若き店主と囚われの薔薇



「お前の歌は、綺麗だな。少なくとも俺は、いつまででも聞いていたいと思う。明日にでも、子供達に聞かせてやるといい」



俺が軽く笑ってそう言うと、ロジンカは目を見開いた。

そしてすぐに「わかったわ」と笑う。


…月が、赤髪を優しく照らしていた。









< 78 / 172 >

この作品をシェア

pagetop