永遠に埋まらない距離を


あ、加藤先生お久しぶりです。


爽やかに呼ばれたその名前に
誰だかわかっていたくせに
苦しくなった


元気かー?


変わらない口調に

泣きそうになる


エミ、ほら。
彼に腕をひかれ、半ば強制的に男の方を向く。



私は確かに
あの頃よりオトナになった


この男相手に
こんな気持ちのまま

ちゃんと
愛想笑いできてるのだから







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