今…君のために出来る事 今…君のために生きる事
まぁ…私は実際に冷たい人なのかもしれないし…。同級生からどう思われてるかなんてわかんないけど…それならそれで別に私はいいと思うし…。なにより…他人ごとに巻き込まれる事もない、自分の事だけに生きていけるから楽だし。
「SAE、おはよ!」
「おはよ。」
珍しく…こんな時間に友達って呼べるかもしれない奴に会えた。同じ学年のマユミだ。ぱっと見て…私が見ても冷たそうに見えるマユミだけど…話してみると結構いい奴、きっと…マユミだって私の事をそう思っているんだろうな。類は類を呼ぶって…よく言ったもんだ。…まぁ…話題と言えば男の事だけどね。彼氏はいらないけど……マユミがよく持ってくる男の話、そういう奴らと仲良くなれば…何かと役にたつ。だから情報はしっかり聞く。今日はどんな情報なんだろう?そういえば…私達の話題に…恋愛の話はない。…男はみんな…求めるものが同じだから…そう私は、いや、私達は思ってたからだ。
「ねぇ、今日暇?」
唐突にマユミが聞いてきた。…と言ってもいつもの事だけどね。決まって次に言う事も予想出来る。
「合コンあるから行かない?」
予想通りだった。
「いいよ。」
マユミにしても予想通りの返事だったろう。
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