今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

メールをしながらも、私は毎日の様に太郎の店に来ていた。太郎から普通に外で会いたいって話もあったけど…あえて私は忙しい振りをして、太郎のバイト先で会っていた。もちろん…あいつは働いているから…会話らしい会話はなかった。それでも…私はただ…太郎を見ていた。あいつ…なんだか最初に話した時より生き生きしてる…私はそう感じていた。…夜に私達はいつもメールをしていた。…けど、太郎はいつも決まった様に同じ時間に寝てしまう。最初は…ムカついたりしたけど…最近の私も…いつの間にかそれに合わせ、家に早く帰っていた。… まったく。
「SAE、最近付き合い悪くない?」
今日も…太郎に合わせて帰ろうとした時だった。マユミが声を掛けてきた。
「ん…実は彼氏出来たんだ。」
「うそ~っ!?」
驚いた顔のマユミ…。そりゃそうだ…。ずっと私は特定の男と付き合わないって言ってたから。
「どういう心境の変化!?…もうエッチしたの?」
付き合うまでの工程なんか…どうでもいいのかよ?でも…マユミらしい質問だ。私も逆の立場なら…それを聞いてたかもしれないし。
「まだしてないよ。それに…デート?それもしてないし…。そんな簡単に私が…彼氏だからってペース合わすと思う?」
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