10年後の約束
第11章 交際スタート
恵里はウキウキ気分で家に帰宅した。


そして母親に言った。

「私、哲也君と付き合うことになったから。まあすぐ振られちゃうかもだけど・・・

お母さんに反対されても、私やめないから。こんなに人を好きになったことないもん。」


「恵里・・・・・」久美子は何も言えなかった。





「わかったわ。ただし、お母さんと約束してくれない?」

「なあに?」恵里が答えた。

「大学を卒業するまで、家には絶対に連れて来ないこと。それを必ず守りなさい。」

「なんで?この前はあんな楽しそうにしてたじゃない?」

「ご近所さんもうるさいから、まだだめよ。」

「わかった・・・・約束する。」恵里はしぶしぶ答えた。

「いいわね。約束よ。」久美子はドキドキしながら言った。






< 177 / 243 >

この作品をシェア

pagetop