10年後の約束
電車はとても混雑していたが、無事に大学に着くことができた。


正門を前に、恵里は再び喜びを噛みしめた。


すると、サークルなどの勧誘でみんながどんどんビラを渡し、どんどん声をかけてくる。



次から次へと。



ビラにはいろんなおもしろいことも書いてある。


「○○教授の授業は出席とらないからおすすめ。」

「○○教授の授業はテストなし。」

などなど。



こんなに人生でたくさんの人に声をかけられることなんてなかった。



恵里は美優の言っていたことを、ようやく理解した。
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