おしおきに 狂わされて
お し お き
「つい…ほんと…ごめん…。」

彼が頭をさげるのは 三回目 また浮気発覚。
別れを決意して足が向いたのは
楽しい思い出の詰まる高校の校舎……。

静まり返った校舎の中は 部活の生徒もいない。
体育館の跳び箱やマットに隠れて
私とアイツは愛を確かめ合ったんだ。
高校時代の純愛は いつの日か 汚れていった。

人の気配に慌てて振り返った。
体育教師のようだった。

「すみません…卒業生なんです。すぐに帰ります」

慌てて立ち去ろうとしたら

「大槻…真美…さん?」

「え?そうですけど……あの…どなたですか?」
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