わたし色15分間【短編/未完】
「わからない」
「…えっ?」
わからない…?
怒りそうにさえなった。
わからない。けど
ずるいと思う。
…めちゃくちゃだ。
この子は親友じゃない。
私に親友は
いないと思ってる。
友達さえ…。
友達かもわからない子に
こんなことをいわれる
筋合いはない。
何かとげのある言葉を
返そうとして、
「私には、なれない」
と言うのを聞いた。
「…なりたいの?」
その子はうなずいて返したー
「あなたを見てると、
幸せそうだなって思う。
いつも、誰かと笑ってて」
…友達でもない子と。
「でも、私は
どんなにうらやましくても
あなたになれない。
…ずるい、と思った」