わたし色15分間【短編/未完】



「よく私に話し掛けたね」

「すごく、緊張した。
何回もやろうとして、
できなかった。」

瀬の低い鈴音に、かがんで
目の高さを合わせて、

「舞だよ。
“まう”っていう字」

「いいなあ…
かっこいいなあ…。」

「自信、持ちな?
鈴音って言う名前も
いい名前だよ?」

私は、自分に自信はないけど
鈴音は 私といたいって
言ってくれた。

不思議な友達。
あこがれ、あこがれられ の
関係。

「いこう、部活?」

「いいの?一緒で」

「私に遠慮しないで」

「…うん!」

何もしてあげられないけど、
何かしてあげたい。

でも
何もしてないのに
鈴音は 私を必要として…

ちょっと、嬉しかった。

――16:15――



< 42 / 50 >

この作品をシェア

pagetop