君に Ⅰ


そう思うと涙が出てきた。


「お、おい!」

「・・・ひッく・・・ごめん・・・。」


「・・・泣いてもいいから。俺がそばにいてやるから。」


その言葉で、私は一気に涙があふれてきた。




そのあいだ、神崎君は私をあやす子供のように抱きしめていた。


< 39 / 175 >

この作品をシェア

pagetop