気づいてよ…



「ハァ…ハァ…」


息を切らして家の前に着いた俺。


俺の家の前には、ポストに何かを入れようとしている美羽がいる。


「…奏くん!お帰りなさい!」


少し驚いた後、笑顔を見せた美羽。


でも、ポストに何かを入れるとすぐに松木家に入ってしまった。


俺はポストの中身を取る。


薄いピンク色の封筒が入っていた。


美羽の字で、“奏くんへ”って書いてある。


俺は家の中に駆け込んで封を切った。



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