心まで抱きしめて
「では、お気をつけて」


社長をタクシーに乗せて見送った後、部下と帰路に着いた。


繁華街から少し外れた路地裏は静かで、足音だけが耳に響く。


「今日は疲れたでしょう? ゆっくり休みなさいね」


気を遣いっぱなしで疲れたであろう彼を気遣って優しく声をかけた。


「課長……」


「何?」


「抱きしめてあげようか?」


「えっ」


抵抗する間もなく後ろから抱きしめられた。
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