はなおの縁ー双葉編ー
「僕は、佐脇です。佐脇浩平(さわき こうへい)」

さわきこうへい、、、、。

「わたしは沢です。」

「え、沢って、もしかして沢医院の?」

「え?あ、はい。沢 夏葉(さわ なつは)です。」

そう言う彼の表情はだんだんと驚きに変わっていくようだ。

「あ、じゃあ、林太郎(りんたろう)の?」

「はい、林太郎は私の兄です。」

そうか、と言って、しばらく彼は黙っていた。

「あの、本当に申し訳ないので、何かお礼をさせてください。」

その時の彼の目はとても力強くて、少し怖かったのを今でも覚えている。

「じゃあ、そんなに言うなら、、、。これから、僕とときどき会ってくれませんか?」

「え?」

「どうですか?これからも僕と会ってくれませんか?」
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