TABOO† 書架にひそむ罠
長い指が、私の指に絡まった。



 * *



(ん……)



彼の唇が触れると、体中がざわめく。

全身の血が逆流する。

舌が、指が、私を狂わせる。



本棚のわずかなすき間から、コピー機に向かう隼太の後ろ姿がちらりと見えた。



(あ……)


冷や水を浴びせられたような気になって。

思わず唇を噛みしめて、必死で声を押し殺す。



 * *
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