Sales Contract
ふらつく足取りで部屋に到着して、ドアを開けた。
「勝也くん、ただいま〜」
部屋が真っ暗で返事が無い。
寝ちゃったかな?
時計を見ると、午後10時を過ぎていた。
化粧を落とし、パジャマに着替えて寝室に入る。
「あ、千絵さん…お帰り」
「ごめん、起こしちゃった?」
「ううん、大丈夫」
あたしもベッドに入ると勝也くんに後ろから抱きついた。
お酒を飲むと、無性に甘えたくなるのはなぜなんだろうか。