Sales Contract


何通かメールでやりとりをしていると、相手は家族の事情で住む場所が無くて困っているという、18才の男の子だということが分かった。


そこそこ収入のいい仕事をしているにもかかわらず、立派な趣味もないあたしは、人助けついでに心の潤いを求めて彼を買うことにしたのだ。


そして今日は彼との初対面の日ってわけ。

夕方6時に最寄りの駅の改札で待ち合わせ。


背はあたしより5センチほど高く、服装は黒いシャツにジーンズという落ち着いたものだった。
大きなボストンバッグを持って改札の前に立っている彼は、写真どおりとても品があって純粋そうだ。

ただひとつ予想と違ったのは、ちょっとだけ写真より幼いこと。
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