【短編】ショートメッセージ
『大丈夫。私は、大丈夫だから』

『嘘、つかなくていいよ』

『嘘なんかじゃないよ。ユキトは、私の心に光を灯してくれたのよ。ありがとう』

久々に訪れた穏やかな気持ちに、私は自然と口角が上がる。

『なんか… 照れるな(笑)でも、こんなしがない自分が誰かの役立ってるなら、悪い気はしないね』

彼の本文を読みながら、私は微笑んでいた。

本当はこんな気持ちを抱いてはいけないと、ちゃんと解っている。解ってるけど、冷静になろうとすればするほど、胸が苦しくなってくる。

この時間を手放したくない…

複雑に絡み合う私の心は、どこに向かって行くのか、今は考えたくはなかった。

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