河の流れは絶えず~和泉編~

みっつ

翌日、きちんと朝、目覚めた俺は、朝飯をもらいに台所へと向かった。

この家は台所に居間が続いて作られていて、ここの家族はいつもこの居間で食事を摂っている。

入ってみればもうすでにおじさんとその息子の進吾が飯をかっついているところだった。

日曜なのに二人とも出掛ける用意である。

「おはようございます、おじさん。」

そうおじさんにあいさつをすると、新聞から目を上げてにこやかに、

「おう、浩ちゃん、おはよう。」

とゆうべの残業もなんのその、と言ったさわやかなあいさつを返してくれた。
< 144 / 183 >

この作品をシェア

pagetop