河の流れは絶えず~和泉編~
「いいなあ、男の人って、こういうこと誰に構わずできるから。
あたしは、一人じゃちょっと無理みたいです。親が許してくれそうもないから。」

と蕎麦屋の中を見回した。

そしてまた、ため息をついた。

そんな彼女に何かしてあげられたらと思い、

「じゃあ、ここへは僕が連れて行ってあげるよ。行きたいときに言ってくれたら一緒にいくから。」

と身を乗り出す。

「君の勉強のためにもなるし、僕も楽しい。」

頼んでいた蕎麦が来た。

女将さんが運んで来てくれ、盛りを置きながら、

「浩さんのいいひとかえ?」

と俺に聞いてきた。
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