河の流れは絶えず~和泉編~
小降りになるかと思った雨は再び雨音を強める。

俺の告白を聞いて揺れ動く瞳に、いいようのない不安を感じる。

君は何を考えているのだろうか?

たとえ俺の望む返事が聞けなくても今はこの腕を解いてしまいたくはなかった。

「好きだ、、、」

どうしようもないせつなさが込み上げて来る。

どうしちまったんだ、俺は。

あまりに切なさ過ぎて涙が滲んでしまいそうだ。

訳もわからず彼女の名前を叫び呼んでしまいそうになった、その時。
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