河の流れは絶えず~和泉編~
「どう?おどろいた?」

その言葉に、こくりこくりとうなずくだけで答える。

「あはは、成功、成功。」

まったくその様子がおかしくて笑いが止まらなかった。

「どうしてここにいるのがわかったんですか?」

すこし顔を赤らめて聞いてくる。

「昨日、君が帰った後、おばさんに聞いたんだよ。君、出掛けにおばさんに言っただろ?明日からまた世話になるって。何のことなのか聞いたら、ここで君が試験勉強をすると言っていたからもしやと思って来てみたんだ。そしたらさ、おばさんがこれ持って行けと渡してくれたんだ。」

あんみつを指差しながらも、なんでこんなに言葉がすらすら口をついて出るのかわからなかった。
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