蕾~桜の木の下で~
唯、結構声おっきかったよ。

屋上誰も来なかったし。
おれ、来てよかったのかな?

「...あ。」

唯が戻ってきた。

「あの、おれ...

「かなくん、ありがと。」

「えっ?」

「...すっきり、した。」

「そっか。」

「うん。」

「...唯、可愛くなったな。」

「...え?」

...大きな瞳に見つめられる。

「やっぱり...」

「...え?」
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