あなたがいたから
四章 すべてはあたしからだった
一人の女の子が膝を抱えたながら泣いていた。



あたしはその子が気になって自分から話しかけていた。



「ねぇ。どうしたの?」


あたしが話し掛けてもその子は何も答えず、ただただ泣いていた。



困ったあたしはあーでもない。こーでもないと考えながら、その子が笑ってくれるまでめげずに話しかけた。



そういうやり取りが実を結んだのか、その子から話しかけてきた。


「あなたの名前は?」


「あたしは志水 未来。あなたは?」


「あたしの名前は・・・・・・。未来ちゃんって優しい子だね。
こんなあたしにもはなしかけてくれるなんて…」



「自分を……って思ったらダメだよ。
あなたは、…じゃないんだよ。
だから、…を信じてみようよ。
そしたらきっと……もあなたを…くれると思うから。」



あたしの言葉を聞いて、その子ははにかんだ笑顔であたしの顔を見ていた。




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