ひな*恋
それから午後。


今日もいつものように15時からの出勤で、飽きもせずサラダ作りの卵のボイルから始める。



「おっ
ヒナ坊、今日はやけに気合い入っとるなぁ」



「そうですか?」



卵をボイルしている間に次のジャガイモのボイルの為に皮を向いて、火が通りやすいようにカットしておく。



今日はイチゴバラさんが買えるように、1割り増しくらいで作っておこうと思うの。

それなら、少しは売り切れないで済むかなぁって。



「昨日はやたらブルーになったかと思ったら、今日はキラキラだな。
思春期の女の考える事は、理解できんのぅ」



「んもぉ!
だから思春期じゃありませんったらーっ!」




だけど本当に売り切れそうになったら…やっぱり1つナイショで取っておいてあげようかなぁ。


必ず行きますって言ってくれたのに、今日も売り切れちゃったら申し訳ないもんね。




「…ヒナ坊、お前最近強く言い返してくるな。
だんだん小山に似てきてるぞ」



「えーっ!」




…私ってば、このまま年を取っていったら小山さんみたいになっちゃうんだ。

わぉ。






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