my teacher


私はその言葉に安心し、先生に抱きついた。


先生の香り…落ち着く…。


「先生、大好き。」


「…知ってる。
俺もおっちょこちょいな妃芽が可愛くて好きだよ。」


…先生…
私は力を込めて先生に抱きついた。
春休み会えなかった分を埋めるように。


…って。


「おっちょこちょいって、誉めてるんですか!?」


「誉めてるんだよ。
お前のそういうとこ全部が愛おしいんだから。」


先生は私の髪を耳にかける。
この合図はキスの合図だ。


私はゆっくりと目を瞑ると柔らかい感触が唇に触れた。
久しぶりのキス。とても優しいキス。


久しぶりに訪れた甘い時間を私はかみしめていた。



3年生、何が待ち受けていても先生となら乗り越えていける。

そう思いながら…──



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