黒蝶☆白龍~恋物語~


「愛瑠叶って子、私達に言ってるのかな?」

私達に自分から話しかけて来る人はいないから不思議に思って蘭に聞いた。


「そうみたいだけど…。あいつら、あたし達のコト知ってて話しかけてんのかな?」


「ねぇねぇ、聞いてる~?」

愛瑠叶って子がまた、話しかけてきた。


「おい!待てって、愛瑠叶!この子達、ただの人間じゃねぇぞ。」

黒髪の子が言った。


いやいや、ちょっと待ってよ!
確かにさ、他の子とは少し違うけどさ、まるで妖怪人間のように言わなくても………。


「ただの人間じゃねぇってどういう意味だよ?」

愛瑠叶って子が不思議そうに聞いた。


「あんたら、マジであたしらのコト知らねぇのかよ!」
蘭がだんだんキレてきた。


「どゆこと?」
愛瑠叶って子はまだわかんないみたいで、ポカーンとしてる。


「ハァマジかよ…。
んじゃ、言うけどあたしらは、黒蝶だよ。」

結局、蘭が折れて私達の正体を言った。

「やっぱり。あの全国No.1の黒蝶か。」

どうやら、黒髪の子のほうは最初から分かってたみたい。


「えっ!ビッグりんご?!こんなに、可愛い子達が?!」

愛瑠叶って子は、相当ビックリしたらしい。
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