王子様はいじめられっこ?!


「・・・で?」


ふぅっと一呼吸したあたしは彼女らにほかに用はないのかと尋ねた。


「まー、そんなことはどうでもいいの。友達になりたくって」

「そうそう。あたし美月凪(みつきなぎ)よろしく」

「あたしは麻衣子、んで怜奈。」


「は、はぁ。よろしく。じゃ急いでるから」


あたしはペコっと頭だけさげるとくるっと背を向け教室を出ようとした。


「あ、ちょっとまってよ。いまからあそぼー?」


一人の女の子、えーっと怜奈があたしの腕に絡みついた。



「いや、これから買い物にいかなきゃいけねぇから」


あたしはそう断ったが、ついていくと言われ



今に至る




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