王子様はいじめられっこ?!
「大丈夫なのに」
「あんたはだまってなよ」
ごちゃごちゃ言うその少年の唇に人差し指を置き喋ると消毒液口に入るよと忠告してから血を拭いた。
「・・・」
大人しく黙ってる少年。ときどき痛がってる様子をみせる。
あたしはもくもくと手当てを続ける。
沈黙に限界が来たあたしは口を開いた。
「あんた一年でしょ?名前なんて―の?」
「・・・瀬戸」
「瀬戸、ね。あたしは海乃。えーっと下の名前は優依。こんなかわいらしい名前にあわねーんだけどな」
「・・・んなことないよ可愛いと思う」
「は?」
「いや・・」
何何?コイツ今何て言った?
はは、まさかね。
「え?」
「いや、海乃さんは名前の通り優しい人だなと」
「・・・・!?!?」
「それだけ、手当てどうも。」
そういうと瀬戸と名乗る少年は保健室を出て行った。