月詠姫〜癒しと鬼一族編〜
「葉月様、東雲です。"月詠姫"を連れてきました」

「入れ」

「失礼します」

ガラ…

襖を開け中に入ると、5人の人達が座っていた。一番奥にいるのが"葉月"さん?女の人なのかな…

「そなたが"月詠姫"か?」

「月詠姫…?」

「まぁ、良い。私の近くに座れ」

東雲の背中から降り、私は自力で右側の一番奥にある座布団に座った。

「足の方は大丈夫か?」

「あ、はい…まだ少し腫れてますけど…」

「そうか…良かった(笑)」

その人の笑顔は美しくて綺麗で、女の私でも見惚れるくらいだった。

「クックックッ…」

「こら、笑わないの!!」

「せやかて…ッ気付かへんねんもん…!!」

東雲の隣に座ってる男の人が笑う。私と目が合うと、その人はニッコリ笑って…

「いやぁ、すまんすまん!!あんまり反応がおもろくてなぁ…俺の名前は雅や!!よろしゅうな、姫さん」

"雅"と名乗った男の人は、緑色の髪に頬にはそばかすが沢山あった。

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