【コラボ】忘れられないヒト
溜め息を吐けば、一人の部屋には嫌味なぐらいに響く。


佳乃は、自分では使わない調味料のそろった冷蔵庫を開けて、ミネラルウォーターのボトルを出した。


(どうしたらいいのか・・・。)


留守電に入っていたのは、飲みに行きませんかの、お誘い。

崇文の番号は、半ば強引に教えられていたので、すぐに分かった。


しかし、仕事の付き合いのはずだし、用事があれば連絡をとは言ったが、お誘いは用事では無い。
それが分からないほど、子供だとは思わなかった。

< 16 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop