イタズラ ~TABOO~


 

 ミケ子が柵をくぐって現れたのは、だいぶ前のことだ。


 成猫と比べるとさいぶ小柄な三毛猫。


 勝手に「ミケ子」と名付けた。


 ミケ子はミルクが好きだ。



 「なんだ、タマ、そこにいたのか?」


 隣の柵から男がこちらを覗いていた。


 金に近い茶髪に両耳にはたくさんのピアスが付いている。


 ちょっぴり苦手なタイプだ。




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