社長×秘書


頬を冷たいものが伝う


顔を上げた社長は私の顔を見て驚いた顔をした


「そうですか。理由を教えて頂きありがとうございます。
お手間を取らせて申し訳ありませんでした。では私はこれで」


涙を拭うこと無く社長の目を真っ直ぐ見て伝えた


この涙は悲し涙ではない、悔し涙だ


少しでも社長のことを好きになりかけていた自分に腹がたつ



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