恋は凛々しく!
あたしは少し頭を冷やしたくて、昼休み、校舎の屋上に上がった。
2月にしては穏やかな日差しだった。
どうしたものかなぁ。
チョコレート。
もし仮に渡すとしても、どうやって渡す?
塾だから、生徒も先生もたくさんいる。
小学生の時みたいに、みんながいる前で渡すのだけは絶対避けたいし。
はあ……。
出てくるのはため息ばかり。
「悩んでいる顔は似合いませんね」
あ。
その声は。
振り返ると、そこには予想通り、にやにやしている山下がいた。