あの頃のように
2014年12月
土曜の朝。

約束の2週間は今日でおしまい。


きちんと荷物を詰めたボストンバッグをポールスタンドの足元に置いて、セーターのタートルネックを直している沙稀を手招きする。


「座って」


沙稀は俺の手招きに応じて、何も言わずにちょこんとソファの俺の隣に腰掛けた。


はぁ。

ひとつため息をつくと、俺は切り出した。


「……悪かったな」

「……?」

「嘘なんだ」

「……何が?」


俺を見上げた沙稀は、小さく首をかしげた。


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